この記事の目次
ゴールデンウィークは海に行きたいという人も多いと思います。ですが、ゴールデンウィークは国内ではまだ夏本番とは言えず、気温も30度に届くことはほとんどありません。海水は特に温まるのに時間がかかるので、5月はまだとても冷たく海から上がると寒く感じてしまいます。
では、ゴールデンウィークは国内で泳ぐことはできるのでしょうか?また、全国の海水温や気温はどのようになっているのでしょうか?東北、北陸、関東、近畿、中国・四国、九州、沖縄の気温、水温、体温保温のためあると安心な装備、国内のおすすめビーチなどを詳細にまとめてみました。
なお、コロナ禍での海水浴は当サイトでは積極的には推奨していません。ゴールデンウィークが近付くにつれ海関連の記事の関心が高まっているようなので、あくまで参考までに記事にしました。また、海開きの時期についてはあくまで例年のデータです。2021年はコロナの影響で海開きをしない海水浴場もある可能性があるので、各自お問い合わせください。
予備知識
海は3ヶ月遅れで温まる
まず、本編に進む前に頭に入れていただきたいのが、海水の温度は3ヶ月かけて気温に追いつくということです。気温が上がっても、広大な海の水は温まるのに時間がかかるので、気温よりも3ヶ月遅れて温まるのです。厳密に3ヶ月きっかりなわけではありませんが、ダイビング業界などでは一般にそのように言われています。
これを考えると、あくまで国内の話ですが、6〜7月といった初夏はまだその3ヶ月前の水温なので水が冷たく、一番水温が高いのは夏本番の7月から3ヶ月後の10月くらいということになります。ただし、10月にもなると気温が下がっているため、いくら水温が暖かくても海から上がった時に寒くなってしまいます。
このため、泳ぐのに最適なシーズンは気温も水温も高い9月ごろと言われています(沖縄のようなあたたかい地域の場合)。ただ、東北など寒い地域は夏が終わるとすぐに気温が下がって寒くなってしまうので、そういう地域では結局気温が高い夏本番に泳ぐのが一番なのではないかと思います。
海で泳げるのは水温何度から?
当記事では全国の水温をまとめていますが、水温だけ聞いてもピンと来ない人のために、水温何度から泳げるのか、また泳ぐのにどんな装備が必要になるのかを水温ごとにまとめてみました。海水浴をするのに理想的な水温は27度以上で、水温20度以下では水着だけで泳ぐことはほぼ不可能です。
水温 | 水着だけで泳げるかどうか | 泳ぐのに必要な装備 |
18度未満 | 無理。下手したら心臓麻痺 | ドライスーツまたは5〜6.5mmのウェットスーツ |
18〜22度 | ほぼ不可能。よほど暑がりならなんとか・・・。 | 3〜5mmのウェットスーツ |
23〜26度 | 寒がりじゃない人なら気温次第で泳げる | 水着のみまたは3mmのウェットスーツ |
27〜30度 | 理想的 | 水着のみ |
快適に泳げる条件は天気や気温にもよりますし、寒さの感じ方には個人差もあるので、一概に水温何度以上で泳げるとは言えませんが、参考にしていただければと思います。もちろん、中には18度でも水着だけで平気という人もいるかもしれませんが、この表はあくまでいろんな海で泳いだ私自身の経験やデータから一般的な感覚だとこうだろうという想定の元に作成しています。これについて文句を言われても対応できませんのでよろしくお願いします(いちいち書かないと思いもしないところで揚げ足を取る人がいるので・・・)。
なお、私自身は、水温17度の海で5mmのウェットスーツ+インナー(フードベスト+レギンス)でダイビングをしたことがありますが、寒さは感じるものの耐えられないほどではありませんでした。また、通常は25〜30度くらいの海では3mmのウェットスーツで潜っています。ダイビングではなく普通に海で泳ぐ時は、浅瀬で短時間泳ぐ場合は水着のみですが、長時間泳いだりスキンダイビング(素潜り)をする時は水着に加えて1.5mmの上半身だけのウェットスーツ(タッパー)を着ています。
では、全国のゴールデンウィークの気温と水温を見てみましょう。
データの出典
当記事では、気象庁のデータを参照しています。海水温、気温ともに以下のデータを使用しています。
海水温
- 使用したデータの基準:過去5年の5月1日の平均海面温度
- 使用したデータの計測場所:該当の県の沿岸部
- 出典:気象庁ホームページ(東北はこちら、関東・北陸はこちら、近畿・中国・四国はこちら、九州北部はこちら、九州南部はこちら、沖縄はこちら)
気温
- 使用したデータの基準:1981〜2010年の5月1日の平均最高気温
- 使用したデータの計測場所:該当の県の県庁所在都市
- 出典:気象庁ホームページ
東北:極寒。海水浴は無理ゲー
ゴールデンウィークの東北は正直まだ冬と言っても過言ではないほど寒く、とてもではないですが海水浴ができる気温・水温ではありません。ライフセーバーのいないビーチに自分で行ったとしても寒すぎるので、ゴールデンウィークは東北の海では泳げないと考えた方がいいでしょう。
ですが、一応気温と水温のデータを掲載しておきます。
青森県の気温・水温
5月1日の平均最高気温 | 16.8度 |
5月1日の平均水温 | 10.4度 |
宮城県の気温・水温
5月1日の平均最高気温 | 18.0度 |
5月1日の平均水温 | 11.5度 |
東北のおすすめビーチ
小浜マリンパーク海水浴場
- 所在地:青森県
- 海開き:7〜8月
由良海水浴場
- 所在地:山形県
- 海開き:7月
菖蒲田海水浴場
- 所在地:宮城県
- 海開き:7月
その他の東北おすすめビーチ
マリンパーク海水浴場、白浜海水浴場、平舘海水浴場、蕪島海水浴場、合浦公園海水浴場、由良海水浴場、湯野浜海水浴場、新設鰺ヶ沢海水浴場、鰺ヶ沢海水浴場、義経海浜公園海水浴場、菖蒲田海水浴場、桂浜海水浴場、勿来海水浴場、マリンパークねずがせき、桂島海水浴場、サンオーレそではま海水浴場、サンセットビーチあさむし、加茂レインボービーチ、新舞子ビーチ海水浴場、大谷海水浴場、荒浜海水浴場、宮海海水浴場、四倉海水浴場、浄土ヶ浜海水浴場、豊間海水浴場、小川原湖水浴場、象潟海水浴場、浜中あさり海水浴場、岩館海岸海浜プール、志田浜湖水浴場など
ゴールデンウィークに東北で海水浴をするのはほとんど無理な話なので、どんな装備があれば泳げるかについては割愛します。どうしても海に入りたいなら、5mm〜6.5mmのウェットスーツやドライスーツが必要になります。もはや一般の海水浴客が使う装備ではなくダイバーの装備です(笑)。
北陸:よほどのツワモノじゃないと泳ぐのは無理
新潟、金沢、福井といった北陸は、東北ほどではないですがまだまだ寒く、泳げるような陽気とはとても言えません。泳ごうとする人はいないかもしれませんが、5月の各地の気温と水温は以下の通りです。
新潟県の気温・水温
5月1日の平均最高気温 | 19.0度 |
5月1日の平均水温 | 13.6度 |
福井県の気温・水温
5月1日の平均最高気温 | 21.3度 |
5月1日の平均水温 | 15.5度 |
北陸のおすすめビーチ
気比の松原海水浴場
- 所在地:福井県
- 海開き:7月
水島
- 所在地:福井県
- 海開き:7月
ヒスイ海岸
- 所在地:富山県
- 海開き:7月
その他の北陸おすすめビーチ
気比の松原海水浴場、竹波(水晶浜)海水浴場、三国サンセットビーチ、岩瀬浜海水浴場、見付海水浴場、くりや海水浴場、ヒスイ海岸(宮崎・境海岸)、ダイヤ浜海水浴場、袖ケ浜海水浴場、小境海岸CCZ、千里浜海水浴場、名子海水浴場、浜地海水浴場、水島、小舞子海水浴場、マリンパーク海水浴場、松田江の長浜、常神海水浴場、白木海水浴場、志積海水浴場、日向海水浴場、徳光海水浴場、長井浜海水浴場、若狭和田ビーチ、白浜海水浴場、片野海水浴場、河野海水浴場、袖ケ浜海水浴場、杉津海水浴場、五色ヶ浜海水浴場など
北陸についても、東北と同様ゴールデンウィークに海水浴をするのはほとんど無理なので、必要な装備については割愛します。どうしても泳ぐなら東北と同じく5〜6.5mmのウェットスーツかドライスーツがないと厳しいと思います。
関東:普通に寒い。海水浴は厳しい
関東は、ゴールデンウィークにもなると気温は上がる日も多いですが、水温はまだまだ冷たいので海水浴には向きません。気温と水温は千葉県と静岡県について調べましたが、どちらも気温は最高21度くらい、水温は18度くらいなので、海水浴をするには非常に厳しい環境だと思います。水温18度といえば、5mm以上のウェットスーツやドライスーツ がないとダイビングはできないくらいの水温です。
千葉県の気温・水温
5月1日の平均最高気温 | 20.9度 |
5月1日の平均水温 | 18.4度 |
静岡県の気温・水温
5月1日の平均最高気温 | 21.6度 |
5月1日の平均水温 | 18.9度 |
※海水温は伊豆半島東部、伊豆諸島北部のデータ
関東のおすすめビーチ
城ヶ島
- 所在地:神奈川県
- 海開き:6〜7月
関東にはいろんな海がありますが、私がおすすめするのはダントツで城ヶ島です。城ヶ島は関東にあるにも関わらず驚くほど水がきれいで、近くには三崎港の朝一など見どころもたくさんあってとてもおすすめです(マグロがおいしい!!)。関東に住んでいる人はてっとり早く湘南に行く人も多いようですが、正直とてもではないですが水がきれいだとは言えないので、それならもう少し足を伸ばして城ヶ島に行ってみてはいかがでしょうか。上の写真はプランクトンが少ない冬(2月)に撮影したので特に透明度が高いですが、1年中関東にしてはきれいですよ。
守谷海岸
- 所在地:千葉県
- 海開き:7月
関東で人気な海水浴場と言えば守谷海岸は常に上位に入ります。私は行ったことがないのですが、関東にしては比較的きれいで子連れで賑わっているようです。
ヒリゾ浜
- 所在地:静岡県
- 海開き:7月
ヒリゾ浜は、南伊豆にある関東一といっても過言ではない美しさを誇る海水浴場です。今や広く知られるようになってしまいましたが、かつては知る人ぞ知る秘境と言われていました。コロナ禍の現在のことは分かりませんが、それまでは連休だろうと週末だろうといつ行っても混みすぎていてビーチで場所を取ることは困難を極めました。ただ、その分関東で行ける最高峰の海なので、1度は行ってみる価値があります。なお、ここは海岸から有料の渡し舟に乗らなければ行くことができません。
その他の関東おすすめビーチ
猿島、前浜、沖ノ島海水浴場、由比ガ浜海水浴場、三浦海岸海水浴場、大洗海水浴場、逗子海水浴場、底土海水浴場、サザンビーチちがさき、小港海岸、乙千代ヶ浜海水浴場、守谷海水浴場、片瀬西浜・鵠沼海水浴場、城崎海水浴場、原岡海水浴場、片貝海水浴場、岩海水浴場、コペペ海岸、湯河原海水浴場、阿字ケ浦海水浴場、波左間海水浴場、森戸海水浴場、泊海水浴場、久慈浜海水浴場、波崎海水浴場、いなげの浜海水浴場、扇浦、境浦、御幸の浜海水浴場、銚子マリーナ海水浴場など
関東でGWに海水浴をするのに必要な装備
正直なところ、関東でゴールデンウィークに海水浴をするのはおすすめできませんが、もしどうしてもしたい場合ウェットスーツやラッシュガードがあると少しマシになります。
ウェットスーツ(3mm)
ウェットスーツとは、サーフィンやダイビングのような長時間水に入るスポーツで体温を保温するために着るゴム生地のスーツです。関東はゴールデンウィークの海水温が20度前後なので、本当は厚さ5mmのウェットスーツがあるのが理想なのですが、海水浴をするには動きづらいので3mmくらいでも長時間でなければ大丈夫です。全身を覆うもの、半袖や半ズボンのもの、上半身だけのものや下半身だけのものなどいろいろあるので、好みに合わせて選びましょう。上半身の長袖のウェットスーツ(タッパー)だけでも1枚あるとだいぶ違います。全身を覆うフルスーツはかさばるので、上半身だけのウェットスーツはかなりおすすめです。私も海に行く時は常に1.5mmのタッパーを持ち歩いています。
ラッシュガード
ラッシュガードとは水着のような生地でできたパーカーや短パンのことで、体温を保温するというよりはサンゴや岩などから身を守るためという意味合いの方が大きいですが、ないよりは寒さもやわらぎます。ウェットスーツのようにかさばるものを持ちたくない場合は、ラッシュガードだけでも少しは暖かくなります。特に、日本では泳ぎに慣れていない人や日焼けが気になる人は、寒い海でなくても常にラッシュガードを着ている人が多いです。
近畿:普通に寒い。海水浴は厳しい
関西や近畿についても、関東とあまり変わらない水温と気温なのでゴールデンウィークに泳ぐのは厳しいと思います。関東よりは多少は暖かいので、もしかすると暑がりな人なら行ける・・・かもしれませんね。代表的な地点の気温と水温は以下の通りです。
大阪府の気温・水温
5月1日の平均最高気温 | 22.8度 |
5月1日の平均水温 | 17.4度 |
和歌山県の気温・水温
5月1日の平均最高気温 | 22.2度 |
5月1日の平均水温 | 19.9度 |
近畿のおすすめビーチ
那智海水浴場
- 所在地:和歌山県
- 海開き:7月
今子浦海水浴場
- 所在地:兵庫県
- 海開き:7月
竹野浜海水浴場
- 所在地:兵庫県
- 海開き:7月
その他の近畿おすすめビーチ
ときめきビーチ(淡輪海水浴場)、今子浦海水浴場、近江舞子水泳場、マキノ・サニービーチ、林崎海水浴場、アジュール舞子海水浴場、須磨海水浴場、的形海水浴場、新舞子海水浴場、立岩・後ヶ浜海水浴場、天橋立海水浴場、慶野松原海水浴場、佐津海水浴場、三田浜海水浴場、小天橋・葛野浜海水浴場、片男波海水浴場、無人島 地ノ島、竹野浜海水浴場、那智海水浴場、大浜海水浴場、二色の浜海水浴場、磯の浦海水浴場、八丁浜・浅茂川海水浴場、産湯海水浴場、八丁浜・小浜海水浴場、岩屋海水浴場、居組県民サンビーチ、泊海水浴場、浜詰海水浴場、浜の宮ビーチなど
近畿でGWに海水浴をするのに必要な装備
近畿でゴールデンウィークに海水浴をするには、体温保温のため3mmのウェットスーツやラッシュガードを着ることをおすすめします。詳しい説明は、上の関東のコーナーで書いていますのでそちらをご覧ください。
中国・四国:山陰は無理。瀬戸内海は厳しい。四国南部で何とか
中国・四国地方は山陰か瀬戸内海か太平洋側かによってかなり水温が違うので、ゴールデンウィークに泳げるかどうかは一言では言えませんが、山陰は北陸とそんなに変わらない水温なので非常に厳しいと考えていいでしょう。瀬戸内海もかなり水温が冷たいのでおすすめできません。かろうじて、四国南部の太平洋側ならば寒いながらも泳げるかもという感じです。
なお、瀬戸内海については気象庁のデータはすぐには出てきませんでしたが、別のサイトによると2020年の5月4日の広島湾の水温は17.6度だったそうです。気象庁のデータでも大阪と徳島の間の紀伊水道の水温が5月1日平均で17.4度だったので、瀬戸内海はどこもそのくらいの水温と考えられそうです。
島根県の気温・水温
5月1日の平均最高気温 | 21.5度 |
5月1日の平均水温 | 16.6度 |
高知県の気温・水温
5月1日の平均最高気温 | 22.9度 |
5月1日の平均水温 | 20.2度 |
中国・四国のおすすめビーチ
瀬戸田サンセットビーチ
- 所在地:広島県
- 海開き:7月
ふたみシーサイド公園
- 所在地:愛媛県
- 海開き:6〜7月
ふたみシーサイド公園は瀬戸内海に面したビーチですが、水は透明度が高くきれいです。私はここの海は観光で行っただけで泳いだことはありませんが、いつも穏やかで浅瀬なので子連れにもおすすめです。実際子供もたくさんいます。
柏島
- 所在地:高知県
- 海開き:?
知る人ぞ知る非常に美しい海を誇るのが高知県宿毛市の近くにある柏島です。ここにはいくつか泳げる場所があり、10年ほど前には改築工事も行われてビーチが整備されましたが、私はいつも海開きの季節外(9月など)に行くのでライフセーバーがいるのかどうかは分かりません。もしかすると、1年を通してライフセーバーは配置しておらず、個人が好き好きに泳ぐスタイルなのかもしれません。いずれにせよ、天気が荒れていない限り流れもないですし、浜辺は深くもないので子供連れでも安全だと思います(地元民は小さな子連れがたくさん泳いでいます)。
その他の中国・四国おすすめビーチ
瀬戸田サンセットビーチ、きららビーチ焼野、コバルトブルービーチ、虹ケ浜海水浴場、ホテル西長門リゾート、角島大浜海水浴場、湊海水浴場、浦富海水浴場、土井ヶ浜海水浴場、はなぐり海水浴場、大久野島海水浴場、大浜海水浴場、波根海水浴場、キララビーチ、ひこっとらんどマリンビーチ(西山海水浴場)、ふたみシーサイド公園、興津海水浴場、父母ヶ浜海水浴場、伯方ビーチ、生見サーフィン場、北の脇海水浴場、大早津海水浴場、田井ノ浜海水浴場、大砂海水浴場、ふるさと海岸、有明浜海水浴場、姫ヶ浜海水浴場、五色姫海浜公園、寒川豊岡海浜公園ふれあいビーチ、余木崎海水浴場
中国・四国でGWに海水浴をするのに必要な装備
中国・四国でゴールデンウィークに海水浴をするには、体温保温のため3mmのウェットスーツやラッシュガードを着ることをおすすめします。詳しい説明は、上の関東のコーナーで書いていますのでそちらをご覧ください。
九州:南部まで行かないと海水浴は厳しい
九州は、北部であれば日本海なので水温は非常に冷たいですし、南部はそれこそ沖縄のすぐ近くなので、一言で「九州はこう」とは言えませんが、九州本島北部と南部について水温を調べてみました。なお、奄美大島や与論島などの南部は沖縄の那覇と大隈海峡の中間くらいの水温なのではないかと思います。
九州本島はゴールデンウィークに泳ぐのは寒いですが、南部であれば沖縄に近いので無理なく泳げると思います。
福岡の気温・水温
5月1日の平均最高気温 | 22.3度 |
5月1日の平均水温 | 17.0度 |
鹿児島の気温・水温
5月1日の平均最高気温 | 23.7度 |
5月1日の平均水温 | 21.6度 |
※水温は大隈海峡のデータ
九州のおすすめビーチ
芥屋海水浴場
- 所在地:福岡県
- 海開き:6〜7月
福岡県にあるビーチで、日本海側にありますが九州北部にしては水の色は比較的きれいなようです。子供連れの人にもおすすめです。
高浜海水浴場
- 所在地:長崎県(福江島)
- 海開き:7月
高浜海水浴場は、長崎県の五島列島にある福江島のビーチです。北の方なので水温は冷たいですが、海水の透明度と美しさは目を見張るものがあるため、もし近くに住んでいる人は一度は行ってみるといいと思います。
百合が浜
- 所在地:鹿児島県(与論島)
- 海開き:4月
百合が浜は、沖縄のすぐ近くの与論島にあるビーチです。突き抜けるような明るい水色が有名で、海開きも4月なので九州というよりはほぼ沖縄のような感覚だと思います。子供でも楽しめる最高のビーチです。
その他の九州おすすめビーチ
田ノ浦ビーチ、芥屋海水浴場、高浜海水浴場、お倉ケ浜海水浴場、大浜海浜公園大浜ビーチ、蛤浜海水浴場、青島海水浴場、ばしゃ山海水浴場、白浜海水浴場、辰ノ島海水浴場、磯海水浴場、川原海水浴場、実久海水浴場、兼母海岸、志賀島海水浴場、大浜海水浴場、浜田海水浴場、船崎海水浴場、白浜海水浴場、志戸桶海水浴場、頓泊海水浴場、大島海水浴場、舅ケ島海水浴場、長井浜海水浴場、大崎海水浴場、尻久砂里海浜公園、湊浜海水浴場、赤崎海岸、蓑島海水浴場、砂月海水浴場など
九州でGWに海水浴をするのに必要な装備
九州でゴールデンウィークに海水浴をするには、奄美地方のような沖縄に近い南部以外の場合体温保温のため3mmのウェットスーツやラッシュガードを着ることをおすすめします。詳しい説明は、上の関東のコーナーで書いていますのでそちらをご覧ください。
沖縄県:ちょっと寒いけど泳げる
ゴールデンウィークは1年の中でも代表的な行楽シーズンなので、沖縄に行きたいという人も多いと思います。ですが、実際のところ海に入るとなると少し寒いという印象です。普段は夏に沖縄に行く私も一度だけGW中に行きましたが、その年はほとんど曇りだったため、日が当たらない分海から上がると寒く感じました。沖縄は梅雨入りも早いので、もしかすると梅雨に入りつつあったのかもしれません。
また、沖縄は本島なのか南西部なのかによっても気温や水温に違いがあります。やはり石垣島のある八重山諸島が一番暖かそうです。
那覇の気温・水温
5月1日の平均最高気温 | 25.8度 |
5月1日の平均水温 | 24.2度 |
石垣島の気温・水温
5月1日の平均最高気温 | 27.3度 |
5月1日の平均水温 | 26.5度 |
沖縄県内の各地域のゴールデンウィーク期間中の平均水温をグラフにしてみました。
沖縄については、こちらの記事で県内各地の気温と水温をグラフ付きで詳しく分析していますので、そちらもご覧ください。
沖縄のおすすめビーチ
沖縄にはおすすめのビーチが多すぎてとても絞ることはできませんが、私のおすすめベスト3は以下の通りです。本当は他にも誰も行かないようなマニアックな離島や初心者には向かない岩場などもあるのですが、ここでは初心者から上級者まで楽しめるビーチをピックアップしました。なお、画像はゴールデンウィークではなく夏に撮影したものです。
真栄田岬
- 所在地:恩納村(沖縄本島中部)
- 海開き:4月
真栄田岬は沖縄本島中部にある恩納村という場所にある海岸です。砂浜はありませんが、次第に深くなる地形で魚もたくさんいるので、浅瀬で泳ぎたい初心者から深場でスキンダイビングしたい上級者まで誰でも楽しむことができる海水浴場と言えます。有名な青の洞窟があるのもここなので、1度は行ってみるといいですよ。
阿波連ビーチ
- 所在地:渡嘉敷島
- 海開き:4月
阿波連(あはれん)ビーチは、那覇から船で40〜50分のところにある慶良間(けらま)諸島の渡嘉敷(とかしき)島というところにあります。どちらかというと初心者向けですが、ビーチから少し行ったところにハナリ島という小さな島があり、そこなら水深4〜5メートルでいろんな魚がいるので、中級者や上級者でも写真を撮ったりして楽しむことができます。
星砂の浜
- 所在地:西表島
- 海開き:3〜4月
八重山諸島(石垣島のある地域)最大の島である西表島にあるビーチです。ここは完全に初心者向けですが、ニモで有名なカクレクマノミがすぐそこにいますし、完全にリーフの内側なので子供でも楽しむことができます。リーフ内には水深が深い場所はないのでスキンダイビングをするには物足りませんが、いろんな生き物がいるので上級者(スキューバダイビング経験者など)でも浅瀬でじっくりイソギンチャクに棲むエビをながめたり写真を撮ったりするのは楽しいですよ。
なお、星砂の浜という名前の由来は、この辺りの砂浜には小さな甲殻類の殻がたくさんあり、それが星の形に見えることから星砂の浜と呼ばれています。星砂はお土産として買うこともできますよ。
その他の沖縄おすすめビーチ
前浜ビーチ、コンドイビーチ、ニシハマビーチ、エメラルドビーチ、北谷公園サンセットビーチ、阿波連ビーチ、渡口の浜、佐和田の浜、瀬底ビーチ、砂山ビーチ、古座間味ビーチ、イーフビーチ、波の上ビーチ、渡嘉志久ビーチ、アラハビーチ、ニシバマビーチ、イダの浜、パイナガマビーチ、伊計ビーチ、21世紀の森ビーチ、新原ビーチ、ミッションビーチ、あざまサンサンビーチ、トゥリバー海浜公園、残波ビーチ、水納ビーチ、底地海水浴場、フサキビーチ、パイナガマ、村民の浜など
沖縄でGWに海水浴をするのに必要な装備
ゴールデンウィークに沖縄で泳ぐ場合、多少寒いですがウェットスーツまでは必要ないと思います。寒がりでない人は水着だけで十分ですし、心配な場合はラッシュガードを着れば大丈夫だと思います。寒がりだという人は3mmの全身のウェットスーツや上半身だけのウェットスーツがあると安心です。ウェットスーツやラッシュガードの詳しい説明は上の関東のコーナーをご覧ください。
まとめ:ゴールデンウィークの国内は沖縄や九州南部では泳げる。それ以外の地域は厳しいかも
いかがでしょうか。気象庁のデータによると、ゴールデンウィークの国内の水温は本州だとまだ20度以下の場所が多いので、海水浴をするには向いていないと言えそうです。九州南部や沖縄まで行けば水温も25度以上になる場所があるので、海水浴程度なら無理なくすることができると思います。いずれにせよまだ夏本番ではないので、長時間水に入ることはおすすめできません。ゴールデンウィークの国内で海水浴をする場合、寒さ対策を万全にしていただければと思います。
安全に気を付けて楽しいゴールデンウィークをお過ごしください!
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