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Canon 6Dを買うのに向いている人
フルサイズ、APS-C、ミラーレスざっくり比較
画角、ボケ味、本体の大きさなど主な要素に関して、レンズ交換型のカメラ3大ジャンルであるフルサイズ、APS-C、ミラーレスをざっくり比較してみました。できるだけ数値を入れて比較するようにはしていますが、機種によっても違いますので数字がある場所以外は感覚値になります。
フルサイズに関しては私が持っているCanon EOS 6Dを、APS-Cは以前使っていたCanon EOS Kiss X5を参考にしています。ミラーレスは使ったことがないのでスペック表を見ての予想になります。
フルサイズ (Canon EOS 6D) |
APS-C (Canon EOS Kiss X5) |
ミラーレス |
|
1)画質 |
◎最高 |
○かなり良い |
△良い |
2)画角 |
◎広い | ○フルサイズの約1.5倍 |
△フルサイズの2倍程度(フォーサーズの場合) |
3)ボケ味 |
◎最高 | ○かなりボケる |
△多少はボケる? |
4)バッテリーの持ち | ◎最高 | ◎最高 |
×悪い(光学ファインダーでないので) |
5)大きさ・重さ |
×かなりデカいし重い(標準レンズと合わせて1.5キロ前後) | △デカいし重い(標準レンズと合わせて1キロ前後) |
○軽い(500グラム未満?) |
6)価格 |
△高価(ボディだけで15万円前後) | ○安価(ボディとキットレンズセットで5万円前後) |
◎非常に安価(ボディとキットレンズで2~3万円くらい?) |
7)使えるレンズ |
○フルサイズ用→高価・高性能なレンズの選択肢が多い | ◎フルサイズ用、APS-C用→選択肢が多い |
△ミラーレス専用→ミラーレス自体歴史が浅く、選択肢が少ない |
1)画質
フルサイズ一眼は35mmの大きな撮像素子を使っていてたくさんの光を取り込めるので、画像が精彩です(画素数が高いのとは違います)。画素数が高いだけで細部の描写がきれいじゃないコンデジやミラーレスよりも絵そのものがきれいと思ってください。この撮像素子が小さくなればなるほど描写は荒くなります。
フルサイズはノイズが少なく、夜景にも強いという特徴があります。光が多く取り込めるので、撮像素子が小さいカメラよりも必然的に有利になるということですね。
フルサイズとAPS-Cで同じ景色を取ってみたのでご覧ください(オリジナルサイズなのでクリックしてください)。
フルサイズ (Canon EOS 6D) |
APS-C (Canon EOS Kiss X5 |
レンズ:24mm F1.4 設定:f/2.8, 1/8秒, ISO 5,000 |
レンズ:24-105mm F4 設定:f/4, 1/8秒, ISO 6,400 |
同じレンズと条件で撮った写真はありませんでした。すみません。使ったレンズの性能がかなり違うので何とも言えませんが、X5の方は同じ設定とレンズでフルサイズで撮ったらもっとノイズが少ないはずですし、ISOも低くて済むと思います。
2)画角
上記の表の通り、フルサイズの画角はAPS-Cの1.5倍ほど、ミラーレスの一般的な企画であるマイクロフォーサーズの2倍ほどの広さです(画角というのは撮影できる画像の視野の広さと思ってください)。
これも、フルサイズとAPS-Cで比べてみました。上の夜景写真も同じレンズ(Canon 24mm F1.4)を使って撮ったので上の写真でも比較できますが、別の写真もご参考にどうぞ。
フルサイズ(Canon EOS 6D) |
APS-C(Canon EOS Kiss X5 |
フルサイズは左右の木がしっかり映っていますが、APS-Cでは右の木は完全に見切れています。右側の少し遠くに見える針葉樹は、フルサイズでは遠く見えますがAPS-Cでは近くに見えます。APS-Cの方が、フルサイズよりも1.5倍ほど拡大して見え、端が切り取られるということになります。
3)ボケ味
フルサイズでは画角が広くて被写界のレンジが広くなるので、よりボケて見えます。画角の狭いAPS-Cやミラーレスでは、本来ボケるはずのフチが切り取られてしまうので、焦点が合っている部分だけで切り取られてしまう=あまりボケていないように見えるんですね。
実は、APS-Cであれば同じ画角で撮った場合ほとんどボケ味は変わらないと言われています。比較画像はないのでフルサイズでぼかして撮った写真をいくつか並べました。全て6Dで撮影したものです。ちょっとオリジナルサイズではないですが・・・。
4)バッテリーの持ち
これは、フルサイズもAPS-Cも多少の差はあれ大きく違わないのではないかと思います。いずれも光学ファインダーが付いているので、ミラーレスのように電子的に液晶やデジタルファインダーに出力しなくていいためです。
私の場合、旅行中はだいたい一日に200枚ほど写真を撮りますが、フルサイズもAPS-Cも替えの電池が必要になったことはほとんどありません。ヘタしたら何日も充電しなくても平気なほど・・・。その点光学ファインダーのないミラーレスはバッテリーの持ちは悪いと思います。ファインダーがある機種があったらすみません。
5)大きさ・重さ
これは残念ながらミラーレスの圧勝です。6Dはキットレンズの24-105mmレンズを合わせると1.3キロくらいなのに対して、ミラーレスは機種にもよりますが200〜500gくらいなので、1/3程度なのではないかと思います。また、飛行機に乗る時は預けるのも上の物入れに入れるのも怖いので、常に膝の上に置くことになりかねません。
6)価格
いい写真を撮るのだから当然ですが、フルサイズ一眼は少々高いです。ボディだけで15万円、レンズは安いもので10万円くらいするのではないでしょうか。その点、APS-Cは5万円前後、ミラーレスに至っては2万円程度で買えるものもあるようです。
7)使えるレンズ
これは選択肢だけで言えばAPS-Cがトップだと思います。フルサイズ用のレンズも使えますし、APS-C専用レンズというものもあるので、選択肢だけで言えばAPS-Cがトップです。
ですが、高級なフルサイズ専用レンズはフルサイズでこそ真価を発揮する(と私は思っている)ので、画質がまあまあでノイズも多いAPS-Cレンズよりはフルサイズ一眼を買ってフルサイズ専用レンズを使いたいです。なお、フルサイズ一眼ではAPS-C専用レンズは使えません(端に黒い円ができます)。
その他
6Dにはフラッシュが付いていません。レンズの明るさでカバーできますが、やっぱり暗いところで文字などを写す時にはフラッシュがないと少し不便です。
以前タヒチにこの6Dを持って行った時、プライベートツアーをしたことがあったんですが、その時船長兼カメラマンのフランス人に「何でフラッシュが付いてないやつなんかにしたの?」とマジマジと言われましたwまあ確かにフラッシュがあった方が応用も利くわけですが、外付けでも何とかなると自分に言い聞かせています。そのうちフラッシュ付きモデルも出るかも知れませんね。
↓また、これはフルサイズカメラに限ったことではありませんが、レンズ交換型カメラのレンズを持ち運ぶ時は、替えのレンズはこうして袋に入れて運びます。
総評
- 一眼のエントリーモデルを持っていて、そろそろステップアップしたい人におすすめ。画質はピカイチ!
- 画質重視、重いのが平気な人には買い!
- フラッシュは付いていないので、明るいレンズを持つか外付けフラッシュを!