この記事の目次
私がしている英語を使った仕事とは
まずは私の業務について簡単にお話しします。私は、これまでの社会人生活約10年で様々な海外事業を経験していますが、現在は某IT企業で海外のパートナーと一緒にサービスを作っています。ビジネススキームの立て付けや、立ち上がったビジネスの実績管理、運用、品質改善を行っているので、毎日電話越しに英語で議論や交渉をするのはもちろんのこと、北米や欧州に出張することも多いです。
肝心な英語力に関してですが、TOEIC970点を持っていてネイティブとも対等に渡り合えるレベルだと思っています。ブログ名にも書いてある通りゲルマン系の混血なのですが、英語圏ではないので英語とは何の関係もありません。家では100%日本語だけ、留学もしていなければインターナショナルスクールにも行っていません。
ではその私がどうやって英語を身に付けたか。一つの記事に書ききれるような内容ではないですが、まずはそこからかいつまんでご説明いたします。
ジャンルを絞ってひたすら英語を読む、聞く。
独学で英語を身につけるのであれば、自分が使いたいのに近いジャンルの英語を選んで接すると、その分野での英語力限定で上達が早まります。英語にも様々な種類があるので、ビジネスならビジネス、中でも自分が目指す業界に絞ってそれに近いニュースやテレビでひたすら英語を聞いたり、記事を読みまくるのです。本当は偏らないのが理想ですが、時間のない社会人が仕事のために勉強するならばそれでもいいと思います。
私の場合は当時学生で時間がふんだんにあったので、ジャンルに関係なくセリフを暗記するほどDVDを見まくったりしました。もちろん新聞もがっつり読みました。
日本人同士で英語を話して会話に慣れる
日本人は、とかくインプット(読む、聞く)に力を入れがちですが、海外事業でインプットだけをするということはまずあり得ません。必ず、アウトプット(書く、話す)も伴います。
本当に初心者のうちは、英語を話すという行為自体に慣れることも非常に重要です。いくら語彙が増えても、会話となると途端に萎縮するのが日本人です。日本人同士でもいいので、普段から英語を声に出して発話する訓練をしましょう。話す内容は、簡単な世間話など何でもいいです。最初はとにかく声に出して英語の文章を組み立てることが重要です。
私自身も最初の数ヶ月はこの方法で英語を発声することに慣れましたし、会社で英語を教えた時もこの方法で英語に対する抵抗を取り除いたところ、みんな自然と英語学習自体に身が入るようになりました。結果、半年でメンバー7人全員のTOEICスコアは平均で80点も上昇しました。
えー、日本人同士で恥ずかしい・・・という妙な気負いはバッサリ捨ててください。特定の人に対して英語を使うのが恥ずかしいという生半可な気持ちで仕事は勤まりません。仕事では、同席の外国人に分かるように日本人同士で英語を話すこともありますからね。
英語で文通してライティングに慣れる
2でアウトプットが大切だということを話しましたが、仕事をするなら文章力も大切です。
この記事を読んでいるということは、皆さんインターネットは使えますよね。であれば、スマホだろうとPCだろうと今は簡単に世界中で友達が見つかる時代です。今すぐFacebookなどで海外の人とつながり、メール交換でライティング能力も磨きましょう。
日記を書くのも有効です。
シミュレーションやロールプレイングをして更に英語力を磨く
アウトプットにも慣れてきたら、自分の仕事の分野、または目指したい分野で実際に英語で議論や交渉する場面を想像しながら、ぶっつけ本番で言いたいことを伝える練習をしてみましょう。台本無しで自分の事業内容や相手への意見をすらすら言えるようになるのです。
また、NHKのビジネス英会話などを見ながらロールプレイングしてみるのも効果的です。登場人物のセリフに対して、自分が答える立場になったつもりで受け答えをしてみましょう。相手の言っていることを汲み取った上で、的確な返しができるでしょうか?実践に台本なんてないので、できればテキストは見ないことをおすすめします。
英語力が付いたらグローバル系転職サイトに登録する
さて、英語力に自信が付いたらいよいよ職探しです。これもインターネットで簡単に見つかりますが、グローバル系転職サイトで職探しをするのが一番早いと思います。
私が特によく使ったのは外資系や英語を使った仕事に強い「外資転職.com」です。ここは担当のキャリアコンサルタントが付いて希望の求人に応募させれくれるサービスなのですが、コンサルタントは親身で優秀なのでおすすめですよ。私は実際ここを使って転職したことがあります。
登録する時は、なるべく細かい自分の職歴を登録し、業績は最大限にアピールしましょう。過去(または現在)勤めた会社名を書くのは憚られると思いますが、大きい会社なら書いた方が有利です。外資転職.comの場合、登録すると担当者と面談になり、希望の求人に応募する資格があるかどうかを見極めることになります(あまりに経歴がかけ離れていると、いかに英語力が高くても応募すらさせてもらえないので注意)。このサイトは直接担当とやりとりするタイプですが、登録したらスカウトが来るのを待ったり自分で求人に応募するタイプのものもあります。自分に合ったものを探しましょう。
また、転職では嘘にならない程度の多少のハッタリは有効に働きます。例えば、私の場合だと仕事で国際感覚や世界中の人との垣根のないコミュニケーション能力を研ぎすましてきたので、その点を全面に押し出しています。そして、その際混血であることも付け加えることがあるのですが、実はこれは私の国際感覚云々とはあまり関係がありません。でも、説得力があるんです。虚栄を張るのではなく、事実をうまく組み合わせて上手にアピールすると効果的だと思います。嘘は厳禁ですよ。
可能性のある会社で実績を出す
グローバルな仕事を探しても、必ずしも最初から世界を飛び回れる仕事が見つかるとは限りません。一発で見つからない場合も落ち込まず、海外出張や出向の可能性のある会社で実績を積み、周囲にアピールしましょう。未経験の業務で海外に送り込んでもらえることはまずないので、これは必須でもあります。ビジネスにおいて英語はあくまで目的ではなく手段なので、新人でもない限り重要なのは実務能力なのです。
私も、実は社会人になって数年間はそんなに海外を飛び回る仕事を強く希望したわけではなかったのですが(英語自体はずっと日本で使っていました)、実績を積んだ結果そういうプロジェクトに抜擢されて、結果子供の頃の夢が叶ったという背景があります。そりゃあもう、若い時は留学もしてないのにそんな仕事するのは無理だと周囲から散々言われましたよw
まとめ
- ジャンルを絞って英語をひたすら読む、聞く
- 日本人同士で英語を話してアウトプット能力も磨く
- 英語のメール交換でライティング能力を磨く
- シミュレーションやロールプレイングで更に英語力を磨く
- グローバル系転職サイトに登録し、英語を使った仕事を探す
- すぐに希望が叶わなければ、その会社で実績を積んで海外事業がやりたいことをアピールする